今回は、不思議なご縁のもと、石川県羽咋市の「準半壊」判定が出ていたK様邸の沈下修正工事をさせていただくことになりました。
車で走っているぶんには、さほど被害が見受けられないのですが、いざ自分の足で町の中を歩いてみるとやはりところどころに地震の爪痕が見られました。K様邸の周辺の家々の玄関先にも「半壊」「準半壊」などの貼り紙がされていて、被害の大きさを改めて感じました。人の気配が感じられず、ほとんどは解体の方向でお話が進んでいるようです。
ひとつひとつの「家」には、ご家族の歴史や思い出が詰まっていることでしょう。もう一度住み慣れたこの町で、この家に住みたいと願っていたとしても、傾いたり沈んだりした家には住むこと自体が現実的ではなく、泣く泣く解体の道を選んでおられるかもしれません。しかし私たちなら、もしかしたら微力ながらお力になれるかもしれません。
町なかを歩きながら、この地の皆様の気持ちに思いを馳せ、私たちにできることがあれば精一杯お役に立ちたいと気持ちを新たにいたしました。
2025年4月